AkeboNobashiさん、こんばんわ。
投稿されたヒメシャクですが、確かに難しい個体ですね。オイワケヒメシャクの特徴では、外横線が点線状に見える点が一番のポイントなのですが、その辺りがスレてしまうとほぼお手上げとなってしまいます。
ちなみに、ウスキとオイワケだと考えている個体(あくまで自己同定で、それぞれの同定を誤っている可能性もあります)を、並べて比べてみると、外横線の両端の基点がやや異なっている気がします(オイワケでは、前縁近くで内側に折れる)。また、おそらく縁毛の生え方によるのでしょうが、オイワケの方が翅の角に丸みがあるように見えます。横線が前縁にかかる部分の濃さや、比較的明瞭な4つの翅の黒点の位置なども、それぞれで少し異なっているように見えますので、かなり頑張って比較検証を続けていけば、両種は意外と外見で区別が出来るようになるかもしれませんね。
外見が似ているヒメシャク類は他にもありますが、スケールのサイズがほぼ正確であれば開張17ミリオーバーとなりますので、この場合はナミスジチビヒメシャクやミジンキヒメシャクは選考外と考えて良いと思います。よって、残るウスキとオイワケのどちらかということになりますが、間違い覚悟であえて選ぶならオイワケの方に0.7票くらいです(笑)。
参考までに、自己同定の酷似ヒメシャク4種で比較図を作ってみましたので、参考にどうぞ。一応、AkeboNobashiさんの画像を4種の画像上に重ねてみましたが、やはりオイワケが一番合致点が多かったです。
ちなみに、東京都本土部昆虫目録によれば、都内ではウスキよりもオイワケの方が多いようです。